何しているの?ブラック?先生の仕事の1年間!?

学校現場って?

こんにちは こんばんは うーぺいです。

「小学校の先生って、子どもに授業を教えるだけじゃないの?」

「子どもが帰った後何しているの?」

「夏休みって、先生も丸々休みなの?」

小学校教諭を目指されている方や教育業界で勤務していない方には、上記のような疑問を持たれている方もいらっしゃるかと思います。

今回は,3学期制の小学校を例に、小学校教諭の一般的な1年間の仕事の流れを学期ごとに簡単にご紹介します。

1年間の流れ

1学期(4月〜7月末)

新学期が始まり、新たな児童との出会いが待つ4月

まず、児童と教師間の信頼関係をつくりあげ、互いに学び合い、育っていける学級づくりを意識して指導にあたることが大切です。

この時期に、クラスに必要なルールや決まりを築きあげて、時には厳しく叱り、褒めて認めてあげることで、児童の信頼を勝ち取り、クラスとしての統率をはかっていくことが担任には求められます。


また、担任としてクラス単位での指導を行う際には、学校・学年としての動きや目標・教育方針をしっかりと理解して指導にあたることも必要になります。

1学期には家庭訪問をはじめ、多くの小学校ではこの時期に修学旅行や春の遠足や社会見学などの校外学習が入ることがあります。

新年度のスタートは、授業のほかに様々な学校・学年行事や事務処理も多くなりますが、新入学の児童や、学年・クラスが変わって児童が新しい環境になじめるよう、様々な工夫をしながら、見守るように心がけることが大切になります。

学級としてのまとまりが生まれ、1学期が終了すると、児童たちは夏休みに入ります。しかし、夏休みだからといって先生たちも児童と同じように毎日が休日となるわけではありません。
通常の会議や事務などはもちろん、夏休み中のプール指導(最近は、熱中症対策などで取り組んでいない学校も多い)や学校内外で開催される研修、就任1年目の小学校教諭には初任者研修等も入ります。

2学期(8月末〜12月)

長い夏休みが明け、2学期がスタートします。

1学期の後半には、クラスに順応していた児童も、夏休み明けすぐのタイミングでは、戸惑いを覚えていることが多いかもしれません。学習リズムや生活リズムを整えることに苦戦する児童も多くいます。
不登校の児童が増えるタイミングでもあるので、4月の始まりと同じように、担任は、意識してクラスの児童を見守ることが大切です。

2学期はもっとも期間が長く、多くの小学校では運動会や音楽会、秋の校外学習などの大きな行事が予定されることもあります。

多くの行事が開催される2学期は、通常の授業と平行して行事の指導を行うことになります。

先生にとっても児童にとっても大変多忙な時期になるかと思います。

しかし、運動会や音楽会などの大きな学校行事に取り組むことは、協力し合うことの大切さや、何かを作り上げる、成し遂げるといった貴重な経験の機会となり、児童同士、児童と担任間の強い絆や大切な思い出づくりができることになります。

ここで得た思い出や経験は、これからのクラスの大きな力となってくれます。

そして、学校行事が落ち着いた2学期の後半は季節的にも気温が下がり、児童が体調を崩したりすることが多い時期でもあります。インフルエンザなどの風邪症状も流行り、児童によっては学習の遅れなども目立つようになります。それらをうまくサポートし、体調管理についても気を付けて見守っていくことが大切になります。

3学期(1月〜3月)

冬休みが明けると、いよいよ最終学期の3学期が開始します。

3学期は学年の集大成の時期であると同時に、次の学年、また中学校へ進学する準備の時期であると言えます。

そして、3学期の大きな行事として卒業式があります。

6年生は卒業文集や卒業制作などを通して、小学校最後の思い出作りをすると同時に、児童、生徒の交流等、進学に当たり中学校と連携した取り組みを行います。
また、6年生はもちろん、送り出す側の学年でも卒業式や6年生を送る会などの行事に多くの時間を費やすことになります。

1年間で1番短い3学期ですが、残り僅かなクラスでの活動が、児童にとって素晴らしい思い出となるように、先生方は力を合わせて頑張っています。

終業式の日には、1年間をやり遂げたことの達成感を感じることができます。

この瞬間が教諭の醍醐味かもしれませんね。

夏・冬・春休みの過ごし方

児童の長期休暇に入り、授業がお休みとなる間、小学校教諭にはどのような業務があるのでしょうか?あらためてふり返って見たいと思います。

夏休み(7月末〜8月末)

前の文でも触れましたが、夏休み中も小学校教諭は毎日がお休みとなるわけではなく、通常の出勤体制がとられます。

とは言え、通常の授業は当然お休みで、多くの先生方は授業がないこの時期にしかできない事務処理や、2学期以降の授業行事等の準備を行うことが多いです。

また、校内で計画して行われる研修や自治体の定めた研修などがこの時期に設定されることも多く、他にも自主的に教科指導やパソコン、英会話などの講習会・研究会に参加し、自己研鑽に励む先生も多くいます。

普段は有給休暇を取ることが出来ないので、この期間に続けて休みを取り、旅行や趣味などに時間を費やす人も多くいます。忙しい日々を送る中での、つかの間の休息です。

冬休み(12月29日~1月3日)

児童は概ね2週間程度のお休みとなりますが、公立小学校の場合、多くの自治体の小学校教諭は12月29日~1月3日が年末年始休暇となります。

このように冬休み期間中の業務日は限られた日数となりますが、3学期への準備、特に6年生を担任する先生方は、卒業を控えた児童への最後の指導、思い出作りの準備に気の抜けない時期となります。

春休み

春休みは、年度末反省や次年度の準備で職員会議が増え、とても忙しくなります。

3月の末には、教室整理や事務作業、クラス替えなどの次学年への引き継ぎ業務を行います。

4月になると新年度に向けて、新たに担当校務が決められ、それにともなって業務の見直しや前任の先生からの引継ぎ業務なども行われます。
また、次年度に受け持つ学年やクラスも決まり、学年担任による会議はもちろん、個人でも1年間の学級経営について考え、指導計画などを作成していく必要があります。

新たに受け持つことになる児童の学校生活での特徴や成績、家庭状況なども把握していく必要があり、長期休暇のなかで1番春休みが忙しいといえます。最も大切な時期になります。

まとめ

小学校教諭は1人で全教科の授業を行い(学級担任制)、また、授業以外にも様々な校務を担当することとなるので、残業も多く非常に忙しい職業と言われています。

そのような現場を踏まえ、近年は新しい義務教育のあり方を見直す改革や小学校教諭の働き方を改善する取り組みが模索されています。

その一つとして、現在、中学校・高等学校で行われている教科担任制(教科ごとに専門の教員が指導する授業形態)が、導入されつつあります。
これは、全教科を担当する小学校教諭の負担を軽減することはもちろん、小学校教諭が受け持つ教科を絞ることによって教材研究の深化、指導の専門性・質の向上、それによって授業を受ける児童の学力向上や複数の教員が学級の教科指導にあたることによる多面的な児童理解もされるのではないかと考えられています。

このように、小学校教諭の業務について様々な改革が国によって検討されていますが、これらの改革が広まり、制度化されているかというとそうではありません。教員の数を増やす、担任がクラスで受け持つ児童の数を少なくするなど、まだまだ改革の必要があるように感じられます。現場の先生方や各小学校単位でも、これまでの働き方を見直し、時間の使い方や意識の持ちようを変革させることも必要です。

小学校教諭は、多くの責任があり、多忙な職業であるといえます。しかし、非常にやりがいのある職業でもあります。現場の教諭は、1人1人が教諭としての誇りを持ち、高い向上心を持って業務にあたっています。小学校教諭という仕事は、これからの未来で輝く子どもたちの成長をサポートするすばらしい職業だと、私は思っています。

 今回は小学校教諭の一般的な1年間の仕事の流れや長期休暇中の業務についてご紹介しました。

年間スケジュールや働き方を通して小学校教諭の仕事に興味を持たれた方は、ぜひ小学校教諭免許状の取得を検討してみてはいかがでしょうか?

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